2015年11月15日日曜日

装用閾値の推定値

『表1の「挿入利得算出のための補正値」と図1の補聴器の使用状態での60dBSPL入力時の周波数レスポンスおよび図2の装用者のオージオグラムから、この補聴器の使用状態における500,1000,2000Hzの装用閾値の推定値を求めよ。』










という問題があり、これがかなり悩んでいましたというか、わかっていなかった。


解き方があって、以下のような流れになります。

①まず図1から500Hzの60dBSPL入力時の周波数レスポンスが赤で囲んだ24
 これに表1の補正値の赤で囲んだ部分2.5を加えます。

  24+2.5=26.5

②図2のオージオグラムから500Hzが55dBなので、55-①28.5dBHL

これが500Hzの装用閾値の推定値になります。
色々な数字が並びますが、必要な数字は3種類だけです。

同じようにして、1000Hzは、

  図1から35、表1から、表2から65なので、
  65-(35+3) = 27dBHL

これが1000Hzの推定値です。

さらに2000Hzは、

  図1から33、表1から-3.5、表2から60なので、
  60-(33-3.5) = 30.5dBHL

これが2000Hzの推定値になります。

グラフや表にいろいろな数字があるのですが、装用閾値を求めるのに必要なのは
この3つだけ。